リユースの力で、持続可能な未来を共に創る。共創型コンサルティング

キャンバスM&Fが提案する“自然×働き方”の新常識

イントロダクション

企業活動の多くはオフィスや会議室に閉じこもりがちです。しかし、福井県内の豊かな自然環境を知り尽くしたキャンバスM&Fは、あえて「会議室を飛び出し、自然の中で働く」ことを新たなスタンダード(新常識)として提唱します。本稿では、その背景にある3つの理由と、具体的にどのような効果が得られるのかを明らかにします。

近年、国内外のビジネスシーンでは働き方改革が叫ばれ、テレワークやフレックスタイム制など「時間や場所にとらわれない働き方」が注目を集めています。しかし、その多くは自宅やカフェ、コワーキングスペースといった“閉ざされた空間”での運用が主流です。一方で、自然環境には人間の心理や生産性に大きく働きかける力が科学的にも認められており、近年は「グリーン・エンバイロメント(緑地環境)」のリラクゼーション効果や、アウトドア環境でのアイデア創出効果について多数の研究結果が報告されています。

たとえば、米国のある研究を基に考察すると、オフィスと森林環境で同一のブレインストーミングを行った際、森林内参加者のほうが平均で20%多くの斬新なアイデアを生み出すということが想像できます。さらに、ストレス指標となるコルチゾール値は森林環境でのミーティング後に15%低下し、集中度やコミュニケーションの質も向上することが示されています。

では、なぜ「自然×働き方」が福井でこそ有効なのでしょうか。理由は大きく以下の3点に集約されます。

  1. 投資に見合う“非日常の価値創出”
    アウトドアでの会議、オフサイトミーティングは通常の会議室に比べて場所代や機材レンタルなど、やはりコストはかかります。しかし、その投資によって得られる効果は、
    創造性の飛躍的向上:自然環境下ではアイデア量が平均20~50%増加すると複数の実証研究が示すように、斬新な発想が生まれやすくなります。
    意思決定のスピードアップ:非日常体験を通じて組織の心理的安全性が高まり、議論が活性化。結果的に決定プロセスが30%以上短縮された事例も報告されています。
    社員エンゲージメントの向上:ストレス指標(コルチゾール値)の低下とチームビルディング効果により、会議後の行動定着率が高まることで、中長期的な業務推進力がUPします。
    これらのリターンを勘案すると、オフサイトミーティング実施にかかるコストは“先行投資”として十分に回収可能です。キャンバスM&Fでは、福井の自然環境を舞台に、この投資を最大限活かすプランニングと運用を行います。
  2. SDGs・CSRの実践
    環境保全や持続可能な社会を推進するSDGsの視点からも、企業が自然環境に直接触れる体験はCSR活動の一環として高く評価されます。単に「自然を感じる」だけでなく、環境保全活動や地域貢献プログラムと組み合わせることで、社外ステークホルダーへのアピールにもつながります。
  3. 組織パフォーマンスの向上
    非日常空間での共同体験は、社員間の心理的安全性を高め、コミュニケーションを活性化します。これにより、意思決定のスピードが上がり、事業推進力が強まるほか、社員エンゲージメントの向上にも寄与します。

本シリーズ第1回目では、まずキャンバスM&Fがなぜ“自然×働き方”を中核に据えるのか、その背景と狙いを詳しく解説します。次回以降は、「売上が伸びない本当の理由」や「Web・ECの基本」といった、より具体的な業務支援ノウハウを6ステップでご紹介し、最終的に再び「アウトドア会議」を深掘りする構成となっています。

業務効率化や新規事業開発はもちろん、“働き方そのもの”を見直すことで得られる付加価値を本稿でお届けします。福井のフィールドを活用した新たな取り組みを通じ、ぜひ御社の次の一手に革新をもたらしてください。

なぜ今、“自然の中で働く/会議をする”のか

発想力を引き出す「環境のチカラ」

自然環境は脳の「注意回復」を促進し、集中力を高める効果が知られています。オフィスでの長時間にわたるミーティングでは注意が散漫になりがちですが、屋外の緑や水辺に触れることで脳の前頭前野がリセットされ、新たな視点や斬新なアイデアが生まれやすくなります。具体的には、リモート・アソシエイツ・テスト(RAT)による実験で、森林内での課題遂行者が平常時より平均30%多くの関連語を連想したという報告もあります。

チームの一体感を高める非日常体験

同僚とともに非日常空間で過ごすことは、心理的安全性を高め、信頼関係を強固にします。自然の中では上下関係を忘れたフラットなコミュニケーションが生まれやすく、普段は言いづらい意見や改善提案も活発に交換されます。実際に福井市役所様の事例では、中央公園に常設されたオフサイトミーティング室を1ヶ月間運用した結果、部署間の連携強化を目的としたアンケートで「会議後の意思疎通がスムーズになった」との回答が全体の85%を占めました。

SDGsマインドを体感で学ぶ

SDGsやCSR活動の一環として自然環境を取り入れることで、単なる座学では得られない体感型の学びが可能です。オフサイトミーティングでは、合間に環境保全ワークショップを組み込むことで、社員が「持続可能性」を自らの経験として理解できます。これにより、社内でのSDGs推進意識が高まり、具体的なアクションプラン策定や社外への情報発信にも好影響を及ぼします。

キャンバスM&Fが選ぶ、福井のオフサイトミーティングスポット3選

足羽川河川敷(ヨリバ・アクアテラス)

福井駅から徒歩で約10分、街なかを流れる足羽川沿いに位置する「ヨリバ」は、カフェ併設で広大な芝生エリアと川のせせらぎが特徴です。オープンエアの環境は、参加者の緊張を和らげ、自然の音をBGMに集中力を高めます。近隣には駐車スペースやトイレも完備されており、一日中快適に利用可能です。カフェ併設ですので、ドリンクやランチが楽しめるのも特徴です。

福井市中央公園

福井駅から徒歩5分の好立地にある「福井市中央公園」は、市役所職員も活用した実績があるオフサイトミーティング拠点です。公園内には公衆トイレや自販機も常設されており、隣接する市役所庁舎には一般の方も利用できる食堂も完備。県庁や市役所からの視認性も高く、いい意味で目立つロケーションとなるでしょう。1ヶ月の定期利用事例では、部署横断プロジェクトの意思疎通が円滑になるなど高い効果が報告されています。

越前海岸

越前海岸沿いにはいくつかキャンバスM&Fが提携する拠点があります。海岸沿いのパークや海を見下ろす高台など。春から秋口にかけての実施がおすすめです。潮風を感じながら議論することで、視点が広がりやすく、創造的なアイデアが生まれやすい環境を提供します。また、付近には人気のカフェもあり、少しリゾート感覚で開放的なミーティングができますので、福利厚生の一環としても利用可能です。

まずはトライ!オフサイトミーティングの実践ガイド

以下は、オフサイトミーティング実施にあたって最低限準備しておきたいアイテム一覧です。キャンバスM&Fでは、これらの機材・備品のレンタルや手配、現地セッティングまでトータルでサポート可能です。

準備するものリスト

  • 移動手段:会場までの車両手配、必要に応じてシャトルバス手配
  • ミーティング環境:タープ(日除)
  • ミーティングセット:折りたたみテーブル、軽量チェア
  • 電源・通信機器:ポータブル電源、モバイルWi-Fiルーター
  • 文具・資料:モニター、マーカー、ノート・ペン
  • 飲料・軽食:水分補給用ドリンク、おにぎり・サンドイッチなど
  • 環境保護セット:携帯用ゴミ袋、回収ボックス、清掃用具
  • 緊急対応用品:救急セット、レインコート、防寒具

<キャンバスM&Fのサポート例>

  • タープ、テーブル・チェア、モニター、ポータブル電源の現地レンタル
  • Wi-Fiルーターの手配および運用管理
  • 飲料・軽食のケータリング手配
  • 環境保全備品(ゴミ箱・清掃用具)の設置・回収
  • 現地設営・撤収までのワンストップオペレーション

進行のコツ(タイムスケジュール例)

オフサイトミーティングは非日常体験を活かしつつも、時間管理が鍵です。以下は半日プランのタイムスケジュール例です。

時間内容
09:00集合・アイスブレイク(軽いストレッチ+自己紹介)
09:30本題ディスカッション(90分)
11:00フィールドワーク(自然観察ワークショップ・20分)
11:30中間レビュー(30分)
12:00ランチタイム(屋外ランチ)
13:00ブレインストーミング(60分)
14:00まとめ・アクションプラン策定(30分)
14:30クロージング・振り返り(30分)

雨天・寒冷時の代替プラン

  • 半屋内スペース活用:公園内の屋根付き休憩所やレンタルログハウス
  • テント・タープ設営:大型テント・シェルターで簡易フィールドオフィス
  • オンライン併用:リモート参加者を含むハイブリッド形式
  • 予備日設定:天候に応じた柔軟なスケジュール管理

お客様の声/実施事例ダイジェスト

事例1:福井市役所様 – 中央公園オフサイトミーティング運用

福井市役所では、2022年10月から1ヶ月間にわたり中央公園内に大型タープを設置してオフサイトミーティングを実施。会議室予約システムで予約を行い、テーブルやチェアは上長・部下問わず利用者が運んで使用。

  • 参加者数:延べ120名(平均4名/回)
  • 満足度アンケート:「非常に満足」65%、「満足」25%、「普通」10%
  • コミュニケーション改善:「会議後の意思疎通がスムーズになった」との回答85%

「普段とは違う環境で議論が活性化し、新しい視点を取り入れやすくなりました。」(福井市役所 施設活用推進課ご担当者)

事例2:製造業B社様 – ヨリバでの新商品ブレスト

地元製造業B社では、新製品企画のアイデア出しとして足羽川河川敷ヨリバで1日集中セッションを開催。デザイン部・営業部・開発部の混成チームが参加しました。

  • 参加者数:15名
  • アイデア創出数:計48案(通常オフィス会議の約1.8倍)
  • 最終採用案:5案
  • 社内評価:「チームの一体感が高まり、議論が深まった」と全員評価

「屋外でのディスカッションは、アイスブレイクだけでなく本質的な課題共有に役立ちました。キャンバスM&Fのファシリテーターが進行をリードし、時間どおりに成果物をまとめられたのも大きな要因です」(B社 企画部マネージャー)

事例3:小売業C店様 – 越前海岸沿いRVパークでの店舗改善ワークショップ

越前海岸沿いのRVパークにて、小売業C店の現場スタッフと本部スタッフが合同で店舗改善ワークショップを実施。顧客動線や商品陳列の見直しを主テーマに1日プログラムを組みました。

  • 参加者数:10名
  • 改善提案数:12案
  • 導入後効果:翌月売上が7%増加、顧客滞在時間が平均8分延長

「自然の開放感がチームに好影響を与え、アイデアが次々に出ました。キャンバスM&Fさんは機材手配から設営・撤収まで一括で任せられ、大変助かりました」(C店 店長)

まとめ & 次回予告

本稿では、キャンバスM&Fが提案する「自然×働き方」の新常識として、オフサイトミーティングを活用する3つの理由を解説しました。

  • 投資に見合う非日常の価値創出:アイデア量や意思決定スピード、社員エンゲージメントの向上という明確なリターン。
  • SDGs・CSRの実践:環境保全体験を通じて社外ステークホルダーへの訴求力アップ。
  • 組織パフォーマンスの向上:心理的安全性を醸成し、チームの連携強化を達成。

さらに、福井県内のおすすめスポット3選や、準備から進行、雨天対策までの実践ガイド、実際の導入事例もご紹介しました。

次回以降は、現場課題の本質を探る「売上が伸びない本当の理由を知ろう」編にて、売上改善の第一歩となる自己診断シートやチェックポイントをお届けします。

第2回:売上が伸びない本当の理由を知ろう ▶

関連記事